フィリピンに出張する際、心配なことが体調管理です。
衛生面は日本と比べ物にならないほど悪く、ほぼ1年中気温が高いフィリピンでは、蚊を媒体として感染するマラリアやデング熱等の深刻な感染症にかかってしまうケースもあります。そういった緊急自体に備え、事前に病院を知っておくと、ご家族もきっと安心ですよね。
マニラには、規模が大きく最先端の医療を受けられる病院がいくつかあります。今回は、その中でも日本人スタッフによるサポートが受けられる病院を3つ紹介したいと思います。ぜひ参考にしてくださいね。
セントルークスメディカルセンターBGC
“フィリピンで初めて、国内で始めて医療認証機関JCI(Joint Commission International:本拠地アメリカ)の認証を受けたフィリピンでは最高水準、「5つ星」の私立総合病院です。ここ近年、急速にオフィスビルやコンドミニアムが建設されている、タギッグ市のグローバルシティ(BGC)にあります。旅行者・外国人をサポートする専用のオフィスを構え、日本人スタッフ2名が日本人患者のケアをしてくれます。
体調に異変を感じたら、まずは日本人ヘルプデスクへお電話してください。症状に合わせて専門の医師を手配してくれますし、診察当日は付き添い、通訳もしてくれます。私は3年前にマニラでデング熱を発病し、8日間セントルークスメディカルセンターに入院しました。その時に印象的だったことは、私を担当したナースの平均年齢が若く、20代〜30代が多かったことです。経験が浅いせいか、採血の際は3回も採血し直しをされた経験があります。
最高水準の医療機関だとしても、念のために担当してもらうナースの経験等を把握しておいた方がよいです。ただし、良い面ももちろんたくさんあります。何と言っても施設がとても綺麗で、病室はピカピカ、シャワー室は全く錆びていませんでした。病室によりますが、デラックスルームにはパソコンが設置されており、スイートルームはキッチンまで併設されているようです。まるでホテルのようですね。また、病院内にはカフェやレストラン、コンビニもあります。各種海外医療損害保険の利用が可能です。
マカティメディカルセンター
“フィリピンで最高クラスの医療を提供している、「3つ星」の私立総合病院です。ビジネスの中心地、マカティ市内にありますので、出張に行かれる方が滞在するホテルに近い場合が多くおすすめです。日本人ヘルプデスクがあり、電話をかけると日本人スタッフが対応をしてくれます。医師の予約もこのお電話でできますので、身体に異変を感じた場合はまず日本人ヘルプデスクに電話をかけることをお勧めします。
私はこの病院に3日間入院し、その後通院しなければならず、緊急外来へ10日間通った経験があります。入院時のお部屋の清潔さは、中の下、でしょうか。シャワー室はカビが生えており、ピカピカとは言えない状況でした。
ナースは皆大変親切で、どのナースも必ず部屋を出るときに「いつでもナースコールをしてね。」と声をかけてくれるのが印象的でした。施設内にはコンビニやカフェがあり、何不自由なく過ごせる病院です。各種海外医療損害保険の利用が可能です。
マニラ日本人会診療所
日本人にとってはとても嬉しい、日本人医師が常勤する「マニラ日本人会診療所」。他の私立総合病院と違い、初診代はお安く2,200ペソ(日本人会の会員ではない場合)となります。マカティ市内に診療所を構え、一般診療時間は月曜日〜金曜日は午前(8:30~11:00)と午後(13:30~16:00)、土曜日は午後のみ(8:30~11:00 )となります。一般診療の他に、産婦人科(火曜日・木曜日、午前のみ)と小児科(水曜日・金曜日、午後のみ)の診察も行っています。
また、各種海外医療傷害保険の利用が可能です。なんと、国民健康保険とや組合健康保険の場合は一旦全額を負担し、日本に帰国した後に還付請求をすることができます。(出典: http://www.jami.ph/clinic-about.html)
さいごに
いかがでしたでしょうか。フィリピン、マニラは日本から駐在されている日本人が多いため、日本人スタッフが常駐している病院が多くあります。今回は、使い勝手が良く、サービスもよい3つの病院を紹介いたしました。ぜひ、参考にしてくださいね。