海外出張で現地の企業と商談をするという際、どの様な服装をすべきなのか迷う方が多いのではないでしょうか。
では、ドイツでのビジネスシーンの服装はどの様なものなのでしょうか。海外出張とは自社の看板を背負い、大きく言えば日本を代表して行くため、現地で恥をかかないためにも、しっかりと準備をして行きましょう。
日本人のスーツの着こなしは派手すぎ!?
近年、日本企業で働く多くの方々は黒色のスーツだけでなく、紺色やグレー、茶色などおしゃれな着こなしを楽しんでいる方が増えてきているのではないでしょうか。また多くの企業でクールビズ期間には、ノージャケット・ノーネクタイが浸透しているなど、IT企業などクリエイティブ職以外の企業でも、一昔前に比べるとラフな服装が定着しつつあるように感じます。
しかし、ドイツでは少々異なる印象を受けます。企業や銀行では依然として男女ともに暗めのスーツが主流で、紺色や明るいグレーのスーツを着ている方は少ないのが現状です。特に初対面の方との商談の際などはスーツも靴も黒い色を選びのが無難です。もちろんIT企業などでは他国と同様にラフな服装をした方が多いのが一般的です。
日本と同様にダークスーツにネクタイという服装であればいつどこに行っても問題はありませんが、現地で工場を訪問する際など、ダークスーツが場違いな可能性もあります。事前に現地にて同行する自社の社員がいる場合には、どんな服装が好ましいのかについても事前に調査しておく方が良いでしょう。
冬のドイツには要注意!!
ドイツでのビジネスシーンの服装において最も注意すべき点は、冬の服装です。
冬のドイツの最低気温はマイナス10度を下回ることも珍しくなく、日本では滅多に経験しないような寒い日々が続きます。そんな冬のドイツに出張する際には、しっかりとした防寒対策が必要です。コートはもちろんのことマフラーや手袋も必需品です。
しかし、いくら寒いからと言って、何枚も重ね着をして防寒対策をするというのは危険です。ドイツは屋外がかなり寒い分、室内はかなり暖かいことが多いです。場所によっては半袖でも適温な場合も珍しくありません。
一般的なドイツの建物にはオイルヒーターのパイプが建物中に張り巡らされており、各部屋だけでなく、廊下やトイレもかなり暖かい場合が多いです。何枚も重ね着をしていると室内に入った途端急に暖かくなるので、逆に暑く感じてしまう可能性があります。
そのためドイツでは、防風防寒対策の優れた厚手のコートを着て、その下には特に重ね着はせず一般的なスーツやシャツを着ることが一般的です。
室内と屋内の温度差の激しい、冬のドイツを訪れる際には、厚手のコートをご準備して頂くことをお勧め致します。
ドイツ人は私服もフォーマル!?
海外出張に行かれる際には、商談や面談などの厳格なビジネスシーンだけでなく、観光や懇親会に参加することも珍しくないのではないでしょうか。
このような場面では、日本においてもビジネスシーンで着るようなスーツを着ることは、あまり一般的ではないでしょう。このようなインフォーマルな場面にどのような服装をすべきか悩まれる方もいると思います。
基本的にドイツ人はプライベートにおいてもチノパンにシャツなど割とフォーマルな服装を好む方が多いです。そのため、インフォーマルな場面においても、ラフな服装をするのではなく、ビジネスカジュアルのような服装をするのをお勧めします。
ビジネスカジュアルな服装をする際にも、あまり派手な色は避け、黒や紺色、グレーの暗い色を選ぶのが無難だと言えます。
さいごに
一言に海外出張と言っても、行く先の国々で好ましい服装も様々です。海外出張中は現地のパートナー企業や取引先の企業の方々と様々なシーンにおいて行動を共にすることが多いでしょう。各シーンに応じて適当な服装を心がけることで、お互いに商談に集中することができ、お互いの企業により良い結果をもたらすこともあるでしょう。
海外出張においては、適当な服を持ってきていないから取りに帰るということも簡単にはできないため、しっかりと事前情報を仕入れ、様々なシーンに対応出来る服装を準備して行きましょう。