これだけは知っておきたい!ドイツでの外食時のマナー7選

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どこの国に行くにしても海外を訪れる際、最も楽しみなのは食事だという方も多いのではないでしょうか。ビジネスで行かれる方は、取引先の方との会食等もあるかと思います。その際、レストランでの食事中、日本では何気なくやっていることがドイツではマナー違反として、嫌な顔をされる可能性もあります。会食時に意気投合しビジネス面もうまく話が進むということも多くあると思います。

小さなマナー違反でそのチャンスを逃さないためにも、最低限のマナーを気にしつつ、楽しく美味しいドイツでの食事を満喫して下さい。

 

入店から注文までにも細かなマナーが多い!?

ドイツ レストラン 出典:http://infodich.com/wpcontent/uploads/2015/05/6ca0a4e92b41b392656f6eacf9b2af16.jpg

 ①入店したら自分で席を決める

日本でレストランに入店した際には、すぐにウェイターが来て席に案内してくれる、または空いている席に座るよう声をかけてくれると思います。しかし、ドイツでは入店してきた客に声をかけ席へ案内してくれる店もありますが、声もかけてくれな店も多くあります。その場合は、自由に空いている席に座りましょう。

②手を挙げ、大声で店員を呼ばない
席に着きウェイターを呼ぶ際、日本では(テーブルに呼び出しボタンがない場合)手を上げて「すみません」と大きな声で呼ぶことが多いかと思います。この行為を行う際にも細かなマナーがあります。

まずレストランだけに限らず、会議等でもドイツでは指を伸ばし手のひらが相手に見えるように右手をあげる行為は厳禁です。ナチス式敬礼として、ヒトラーへの忠誠心を示す行為と捉えられてしまいます。また大声で店員を呼ぶ行為もマナー違反にあたるため、人差し指を伸ばしながらアイコンタクトを取るのが一般的です

ちなみに、多くのレストランでは各テーブルに担当が分かれていることが多いため、自分のテーブル担当の顔をしっかり覚えておきましょう(自分のテーブルの担当でないウェイターに声をかけても、テーブル担当に言うように言われる場合もあります)。

③注文しないと水が運ばれてこない

日本では席に着くとまず、水が運ばれてくると思います(もちろん無料で)。しかし、ドイツや他の欧州各国では、水も有料なのが一般的です。そのため、席に着いたらまずはドリンクを先に決めましょう。また、ドイツでは「水(water)」と言うと炭酸水を意味するため、炭酸水でない水が欲しい場合は「still water(スティルウォーター)」を注文しましょう。

④鼻をすすってはいけない

食事中に限らず、ドイツでは鼻をすする行為はマナー違反です。日本人は癖と言うよりもむしろ生理現象に近いと言えるくらい鼻をすする人が多いのではないでしょうか。しかし、この行為がマナー違反にあたるため気をつけましょう。逆にドイツでは、日本人が食事中にされると嫌がる鼻をかむという行為を食事中でも堂々と行います。このマナーに関しては、日本と真逆であり何気なくしてしまう行為であるため、気をつけましょう。

 

⑤ちょっと食べさせて?は厳禁
コース料理のメインを肉か魚かで迷った際など、どちらも食べてみたいから一口だけとお互いの料理を味見することが、日本では珍しくないかと思います。特に海外に行った際には食べたことがない料理ばかりだとできるだけ多くの料理を少しずつ食べたいと思う方も多いのではないでしょうか。

しかし、ドイツでは自分で注文した料理に責任を持ち、しっかりと残さず食べると言うのがマナーなのです。ドイツでの料理は日本よりも量が多いため、食べきれる自信がない方は、注文時に量を減らしてもらうように言いましょう。(メイン料理はしっかりと食べたいという方は、付け合わせの料理だけを少なめでと注文することも可能です)
 

気になるチップはどれくらい払う??

ドイツ お金                    出典:http://www.iwakipumps.jp/files/7913/9813/1803/blog_world08-2.jpg

⑥先輩が後輩に奢るという習慣はあまりない

日本では、先輩、後輩を交えて食事をする際には、先輩が後輩の分も払うのが一般的かと思います。しかし、ドイツではこの考え方があまりないため、たとえ先輩がまとめて払った場合でも、仮にまとめて払っただけということもあります。自分の分も払ってもらえたと勘違いするのではなく自分の分はいくらでしたか、と確認して支払いましょう。

⑦チップは満足した時に10%程度渡せば良い

日本ではチップを払う習慣がないため、海外で食事をする際の一番の心配事項がチップであるという方も多いと思います。基本的にドイツでは、チップを払わなくてもあまり嫌な顔をされることはありません。実際にチップを支払わないドイツ人も多く見かけます。

ドイツでは料理やサービスに満足した時のみ、端数切り上げという形で総額の10%程支払うことが多いです。例えば食事の総額が13.5ユーロだった場合、1.35ユーロが10%となるため、15ユーロ渡し、お釣りはチップとして受け取ってもらうというスタイルが主流です。総額が40ユーロで50ユーロ紙幣をウェイターに渡し、そのうち5ユーロをチップとして支払う場合は、45ユーロからでお願いしますと伝えれば、5ユーロのお釣りがくることになります。

 

さいごに

ドイツに限らず海外では、日本で何気なく行っている行為がマナー違反となりえます。せっかく楽しい食事を自分も相手も心から楽しむために、各国独自のマナーを事前にチェックしておきましょう。またこのような違いはドイツ人にとっても驚きべき点が多いため、実は日本では○○というマナーがありまして〜と食事の際の話題にもなるかもしれません。

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