日本とこんなに違う!?ドイツでの鉄道利用時の注意点

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ドイツ出張の際、一度は利用されるであろう鉄道での移動。車窓からの眺めは国内どこを走っても美しく、まるでおとぎ話の中に迷い込んだようなカラフルで可愛いらしい町並みや時の流れを忘れさせる雄大な自然を眺めることが出来ます。そんなドイツ滞在時の楽しみの一つとも言える鉄道ですが、日本とは大きな違いがあり注意が必要です。

ドイツ鉄道網

出典:http://www.railguide.jp/country/image/Germany_map.jpg


ドイツの駅には改札口がない!?

フランクフルト中央駅

出典:http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/magnificentscenery/20101104/20101104075559.jpg

ドイツの駅には「改札口」というものがありません。だからと言って無料で電車に乗れる訳ではなく、乗車券を購入する必要があります。チケットの購入は、日本の駅の同様に自動販売機や窓口、またはインターネットでも購入することが出来ます。

乗車券に関しては、不定期に私服の検察官が抜き打ちチェックに来ます。その際にチケットを持っていなかったら、次の駅で強制的に降ろされ、40ユーロの罰金を支払わなければなりません。

 

チケット購入後、席に座るまでが一苦労!?

ドイツ特急車内

出典:http://livedoor.blogimg.jp/iwakichi_kameya/imgs/a/9/a9d4be54.jpg

ドイツの電車には、指定席車両と自由席車両という区分がありません。基本的には全て自由席車両で、席に事前予約が入るとその予約が入った乗車区間だけその席が予約席となります。

その為、事前予約をしていない人が乗車する際は、どの車両が予約で埋まっているのか、自由席が空いているのかという確認が事前に出来ません。予約席には各席の荷物棚の辺りに「都市〇〇から都市△△まで予約席」という記載がある為、その記載がない席を探さなければなりません。

たとえ事前予約をしている際でも、席に行ってみると誰かが座っているということも珍しくありません。予約だけして乗車しない方もいる為、予約席と分かって座っているだけなので、予約券を見せると代わってもらえます。週末やクリスマスなどのイベントの時期にはかなり混み合う為、事前予約をオススメします。

また、ドイツでは〇〇号車はホームのどこに停まるという明確な記載がされていません。ホームに列車ごとの編成表が表示してある為、大体の停車場所は予測することは可能です。しかし、電車が予定とは逆向きにホームに入って来ることや、停まるホームが急遽変更になることも珍しくありません。アナウンスや電子掲示板での表示はありますが、全てドイツ語のみですので、周りの人の動きに注目し、早めに駅員に確認しましょう。

 

電車遅延が日常茶飯事!?

ドイツの電車

出典:http://fishand.tips/wp-content/uploads/2015/02/german-railways.jpg

ドイツのシーメンス社と言えば、世界でも有数の鉄道車両メーカーで、世界中の国々でシーメンス社の鉄道車両が走ってます。そんなモノづくりの高い技術を持ったドイツですが、鉄道運行システムには少々問題があるようです。

独紙ハノーファーシェ・アルゲマイネ・ツァイトゥングの報道では、2004年から2014年の10年間に30%も電車の遅延が増えたと報じられています。遅延の原因としては、ダイヤ設計が緻密過ぎる為、突発的な事故やトラブルに柔軟に対応出来ず、遅れが拡大して行くと言われています。

電車遅延の際も丁寧なアナウンスがある訳でも、親切に乗り継ぎ案内等の誘導をしてくれる訳でもない為、乗り換えに間に合わないということもあります。特に空港への移動など時間に限りがある際は、時間に余裕を持って利用することをお勧めします。

 

さいごに

ドイツでは地方分権が進んでいることもあり、日本の東京のように、何処か1つの都市にほとんどの企業の拠点が集まっているということはありません。その為、複数の都市を移動することも多いに予想されます。ドイツ出張を効率的、計画的に進める為にも、以上のような鉄道に関する日本との違いに注意して、ドイツでの鉄道を楽しんで頂ければと思います。

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