美味しい食品が豊富なフランス。フランスに出張で訪れたとき、楽しみなのが日本とは違った食文化でしょう。2、3日の短期なら外食で済ませられますが、長期出張となるとスーパーマーケットを利用することになるでしょう。今回はフランスのスーパーの様子についてお伝えします。
野菜はグラム単位の量り売り
フランスのスーパーでまず日本と違うと感じるのは野菜の売り方です。日本だと1袋でいくら、ニンジン1本でいくら、というスタイルですが、フランスでは野菜は基本的に自分で好きな量を取って袋に入れてグラムを量って購入します。野菜売り場に専用の機械が置いてあり自分で量るスーパーと、そのままレジに持って行って店員さんが量ってくれるスーパーがあります。
野菜を量る機械の使い方は簡単。まず野菜を好きな量袋に入れ、札に書いてある野菜の番号をチェックします。そして機械の量りの上に置き、野菜の番号を入力するとシールが出てくるので、そのシールを袋などに貼ってレジに持っていくだけ。
なお、”/g” “/kg”などと書いてあるのが量り売りの対象で、”/pièce”と書いてあるもの(アボカドやレモンなど)は個数売りなので、量らずにそのままレジに持っていきます。レジで量ってくれるスタイルの場合は楽ですが、時々レジの人が間違えることもあるので注意しましょう。私は玉ねぎを5玉ほど買った時にレジの人の入力ミスで9,8ユーロも取られたことがあります。(実際の金額は1,8ユーロぐらいでした!)すぐにレシートと玉ねぎを見せたら返金に応じてもらえましたが、レシートはチェックするようにしましょう。
レジはベルトコンベア式&ポイントカード
量り売りの野菜、種類豊富な乳製品、お肉など、全てをかごに入れたらレジへ。レジのテーブルがベルトコンベアになっています。他の海外でもレジがベルトコンベアになっている国は多いので海外慣れしている人は何ともないと思いますが、初めてだとちょっと戸惑うかも知れません。
前に並んでいる人が置いている商品と自分のかごの商品の間に、三角柱や四角柱の形をした仕切りを置きます。前の人が置いてくれた場合は「メルシー!」と言いましょう。自分の商品を置いて後に並んでいる人がいたら、また仕切りを置いてあげましょう。
そしてお会計。よく使う近所のスーパーなら、キャルトフィデリテ(Carte fidélité、ポイントカード)を作ってしまいましょう。レジの人がカードをくれてそのまますぐポイントをためられる場合と、サービスカウンターに行かなければいけない場合がありますが、ひとまずレジの人に聞いてみると良いです。会員だけ特別な価格になったり、たまったポイントで買い物出来たり、TGVのチケットなどに交換できるスーパーもあります。
各種スーパーの特徴は?
フランスで多く見かけるスーパーは、「Franprix(フランプリ)」「Monoprix(モノプリ)」、「Carrefour(カルフール)」、「Casino(カジノ)」、など。フランプリはベーシックでどこにでもある小さめの普通のスーパーで、家の近所にある人は多いと思います。
モノプリは、全体的に商品の質が良くておすすめ。衣類や化粧品もコーナーも充実しています。「モノプリグルメ」と言うスーパー独自のプチ高級ブランドが各種商品ごとにあり、値段も手ごろでおいしいです。日本へのお土産もコスパの良い商品が見つかりやすいです。
カルフールは主に郊外にある大型スーパー。とにかく広いので、時間があって大量買いしたい人におすすめ。街の中だと「Carrefour Express」という小さめのスーパーになり、郊外のカルフールよりも少し割高。カジノも主に郊外にあるスーパーですが、比較的お酒が充実しています。
さいごに
今回はフランスのスーパーマーケット情報についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。どこのスーパーも共通しているのが乳製品の種類の豊富さ。日本で高級な部類に入るチーズやワインが手ごろな価格で買えます。
野菜の新鮮さにはどのスーパーも日によってムラがあるので、新鮮な野菜が食べたい!と言う人はマルシェ(市場)で買い物することをおすすめします。スーパーマーケットを使いこなす事が出来ればあなたも既に現地人の仲間入り。フランスの食生活を存分に満喫しましょう。