文化の異なるタイと日本、これは食事のシーンでも色々と違いがあります。レストラン等で食事をする際のマナーやルールなど、日本と違う点をご紹介しましょう。
タイのレストランでは「待ち時間」を考慮する必要あり
タイに来て日本人の誰もが思うのは、全体的にとてものんびりしているということではないでしょうか。
街でもオフィスでも、日本で感じる緊迫感やスピード感のようなものをあまり感じません。これはレストランでも同じです。
例えば、入店してオーダーをする、料理が出てくる、会計をする…このような一連の流れの中でも日本のレストランでは考えられないような「待ち時間」が発生すると思った方がよいでしょう。タイのレストランはたくさんの従業員がいますが、なかなかスムーズにことが運びません。
オーダーの意思を表す挙手を見て「只今参ります!」と言う機敏な動作はあまり見られず、ゆっくりとにこやかに「はい、お待ちください」と言う感じでしょうか。
また、忘れた頃に料理が出てくることもあります。もう会計をしようと思っていたのにと言うような場合は「もう帰るので要らない」と意思表示をすればキャンセルすることも出来ます。この場合、きちんと会計から除かれているか要確認です。
このようにここはタイだからと待ち時間に関してゆとりの気持ちを持たないと一つひとつにイライラしてしまうかもしれません。
タイと日本で違う食事のマナーに注意
タイでは基本的にスプーンとフォークを使って食事をします。左手にフォーク、右手にスプーンを持ち、スプーンはナイフの役割も兼ねています。
フォークはフルーツ以外ではあまり突き刺して食べることはないので気をつけましょう。また、お皿やどんぶり鉢を持ち上げたり、食器に口を付けて飲むことはマナー違反です。レンゲを使って汁を飲み、食事中に音を立てないようにしましょう。タイ人はかじりつくこともしないので、フライドチキンなど一口で食べきれない大きさの肉や魚はスプーンとフォークで細かくしてから器用に食べています。
その他、タイでは喫煙場所に対し非常に厳しく、ほとんどの建物内では喫煙が禁止されています。飲食店では戸外にある喫煙スペースや喫煙可能な席でのみタバコを吸うことができます。
タイでの会計時の注意と禁酒日について
タイのレストランでは特別な案内がない限り、お会計はテーブルについたまま行います。会計をして欲しい時は「チェックビン・ドゥアイ(お勘定お願いします)」と声を掛けます。
のんびりしたお国柄なので、会計が間違っていることも日本と比べると多くあるかもしれません。気になる場合は会計後のレシートがあれば一通り目を通しましょう。頼んでいないものが会計に含まれているような場合は一言声を掛けましょう。チップは会計にサービス料が10%ほど加算されている場合は必要ありません。
そうでない場合は、プラス20バーツほどかおつりの小銭を置いてくるようにします。
また日本にない特例として、仏教国であるタイでは「仏教に関係する祝日等」は禁酒日となり、レストラン等での提供およびタイ国内全土で酒類の販売が禁止されます。選挙の際も前日夕方以降から当日は禁酒日となっています。通常は11時~14時まで、17時~24時までが酒類の販売時間帯です。その他の時間はスーパー等でも購入できないようカバーが掛けられたりします。
さいごに
色々な違いがあり戸惑うこともあるかと思いますが、そんな時は慌てず落ち着いて行動しましょう。また、のんびりとした対応にイライラするとトラブルが発生することにもなりかねないので、ここはタイだからと少し寛容な気持ちになった方がよさそうです。