アメリカへ出発する前に準備しておきたいこと!

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初めて海外へ出張する時はウキウキする気持ちもありますが、何から準備してよいか不安もあると思います。会社によっては企業内の旅行会社で航空券からホテルの手配まで全て準備してくれる場合もありますが、今回は自分でアメリカへ旅する際の手配の注意点と知っておきたいことをご紹介します。

画像出典元:Flickr

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初めに用意したいパスポートとESTA

ESTA

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まずパスポート(旅券)は、あなたが日本国民であるということを証明し、国際的な身分証明として渡航先の国に対して安全な通過や保護を要請した公文書です。アメリカの場合はパスポートの残存期限がアメリカに入国する日から90日以上あるのが望ましいとされてますが、日本はアメリカとの協定に基づきパスポートの有効期限要件が免除される国であるため、滞在期間中有効であれば大丈夫です。すでにパスポートを持っている人は、まず有効期限を確認しておくことです。パスポートの更新が必要な場合や、これから申請する場合は取得までに2週間程度かかるので申請に必要な書類を揃える時間も含め、できれば出発の1ヶ月前程度にはチェックしておきたいことです。

次にアメリカ政府が発行する入国許可証であるビザ(査証)は、渡航目的に応じて異なりますが日本は「米国査証免除プログラム対象国」でICパスポート(2006年3月20日以降国内で発給されたパスポート)の所有者であれば短期商用で90日以内の滞在ができます。

ただし、出発の72時間前までに「米国CBP(税関・国境取締局)」のWebサイトからESTA(電子渡航認証システム)の申請が必要です。ESTAの有効期限は取得から2年間で、パスポートの有効期限が2年未満の場合はパスポートの有効期限の日まで滞在期間が認められますが、最終的な入国許可は最初の入国地にて入国審査官が行います。

Webサイトの申請時は手元にパスポートとクレジットカードまたはデビットカードを用意して、日本語を選べば日本語の画面が出ますので申請者情報やパスポート情報などを英字で入力します。料金は$14で、カード情報を入力して支払います。(2016年5月現在)申請の回答はほぼ即座に表示され「渡航認証許可」、「渡航認証保留」、「渡航認証拒否」の3種類で保留の場合は審査中のため再度申請状況を確認しなければなりませんし、拒否の場合はアメリカ大使館・領事館でビザの申請が必要になります。いずれにせよ、出発が決まったら一番初めに準備することです。

 

インターネットで予約する航空券と宿泊施設

インターネット

出典:https://lh4.ggpht.com/ETHiQ3PyYUU994kZR093BFSZe5CFQU4WkTYwJePK_inOGL8PhzTAJUFdnMHIMlObp1o=w300

現在では航空券、宿泊施設はインターネットで簡単に予約ができます。格安航空券と言われるような航空運賃はシーズンや経由便などで航空会社が旅行会社へパッケージツアー用に卸して個人へ販売しているもので、料金は安いが条件が厳しいという点があります。

また、航空会社や旅行会社で購入できる普通運賃は購入後に出発日を変えたり、他社の航空会社便に変更することもでき、払い戻しも可能です。各航空会社では、それぞれが設定した正規割引運賃(ペックス運賃)という普通運賃よりかなり安い料金設定の航空券もありますので、料金や条件をよく理解してビジネスの予定に合わせて購入することをお勧めします。

例)JAL国際線運賃表より2016年4月1日以降

東京⇔ニューヨーク平日普通運賃 795,000円

USセイバー平日正規割引運賃 87,000~125,000円

航空券を購入する際は必ず航空運賃の他に、現地空港諸税や国内空港施設使用料、旅客サービス料などが加算され、燃油サーチャージについては石油価格の変動により加算される場合があります。

宿泊施設の予約ですが、ビジネスの目的地に近く治安が良い場所がお勧めです。料金の基本は「1人いくら」ではなく「1部屋いくら」となり、1人で利用する時もベッドの大きさで「シングル」や「ダブル」と表示されています。

また、アメリカでは一部のホテルやモーテルで簡単な朝食サービスが料金に含まれている場合もあるので、予約の時に見落とさないように料金比較をして決めることです。高級ホテルであればビジネスセンターやコンシェルジュサービスなど設備やサービスが充実していますが、ポーターへのチップ、部屋の電話を使った時の手数料、インターネット接続料、駐車場代など、それなりにお金が出ていきます。

大都市、特にニューヨークなどは料金が高くロサンゼルスと同じ料金でホテルを探すとグレードは落ちます。ホテルのグレードを落としたくない、予約が取れない時は、ビジネスの目的地までそう遠くなかったら空港近くのホテルがダウンタウンのホテルよりリーズナブルでほとんど予約できるはずです。長期滞在であれば、キッチンの付いている中級ホテル、車で移動が便利なモーテルはコストパフォーマンスも良く費用を節約するにはお勧めの宿泊施設です。

 

現金・クレジットカードの準備

お金

出典:http://yuuma7.com/wp-content/uploads/2015/05/bs1-1000×669.jpg

商談や仕入れによっては商品の金額にもよりますが、日本からの送金の他にその場で相手に支払うことを考え、また出張経費の一部として現金・クレジットカードの準備が必要です。

アメリカでの「日本円」は、免税店などごく一部を除いてまったく通用しません。出発前にアメリカドルに替えて持って行けば現地に着いて慌てることはないはずです。アメリカでは$50、$100札のような高額紙幣よりも小額紙幣を持っていた方が使いやすく、特に$1札はチップでよく使うので両替の時に多めに混ぜてもらうとタクシーやホテルで助かります。

また、日本出入国時に現金など1,000,000円相当額を持ち出し、持ち込む時、アメリカ入国時に現金やトラベラーズチェックなど$10,000を超える額を携帯している時は、それぞれの税関で申告が必要です。商談や仕入れの内容によってどのような方法でどの位の金額を準備するか前もって用意をしておくことも大事なことです。

クレジットカードはアメリカの生活には欠かせない物の1つで、出発前に日本でアメリカンエキスプレス、ダイナースクラブ、ビザ、マスターカード、JCBカードなどの国際クレジットカードに加入することができます。企業によっては法人名義のカードを社員に持たせる場合もありますが、カード社会のアメリカではホテルの予約やチェックイン、レンタカーの貸し出しの時にクレジットカードが必要となり、カードを持っていない場合は、保証金(デポジット)として高額な現金を要求されるので最低でも1枚は持っていたい物です。現地のATM機で現金のキャッシングをすることもできます。また、クレジットカードの使用時もIDの提示を求められる時があるのでのサインは漢字でも英字でもトラブルを避けるためにパスポート、トラベラーズチェックと同じサインを統一して使ってください。

 

さいごに

その他に現地でレンタカーを使う場合はインターネットで予約をすることもでき、国際運転免許証の取得も必要です。国際運転免許証は、日本の運転免許証を翻訳したものなので日本の免許証も忘れずに持って行ってください。また、自分で車を運転できない場合はハイヤーを予約することも1つの手です。ガイド、通訳が必要な場合は、その業界に精通している人物を手配することです。特に専門用語が頻繁に交わされる場合、通訳の差によって商談の結果が左右されます。

旅行中のもしもの時のために、海外旅行傷害保険は任意ですが加入されることをお勧めします。クレジットカードによっては保険が付帯されているカードもありますが保障が足りない場合もあり、出発空港で加入されるよりインターネットで前もって加入しておけば当日自宅を出た時点から保険の対象となり安心です。出発までの準備を早めに進めて余裕のある体制で現地に入りましょう。

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