ジャカルタの日本では考えられない交通事情とは

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ジャカルタの中心部は非常に混んでいて渋滞が起きることは日常茶飯事。そんなジャカルタの交通事情に関して簡単に紹介したいと思います。

 

ジャカルタで渋滞が起こる理由

ジャカルタ渋滞

出典:http://www.nikkei.com/content/pic/20140617/96958A88889DE5E0EAE4E3EBE6E2E3E5E2E4E0E2E3E6E2E2E2E2E2E2-DSXBZO7286103017062014000002-PB1-3.jpg

ジャカルタで渋滞が起こる理由として、車の量が多いということがまず挙げられます。車の量が多いためスピードが出せず渋滞につながるケースが多いのですが、もっと大きな理由は交通マナーという根本的なところが大きいです。

ジャカルタの場合、日本のような充実した教習所があるわけではないので、ほとんどの人間が我流です。そのため共通認識が薄れていると感じられることが多々あります。

例えば信号が変わる間際で止まる、なんていうことはまずなく、赤信号になってから出発という車さえあります。赤になっても数台が走り始めるため、対向車線の車は青になってもスタートがきれません。それがお互い繰り返し行われています。
そして、赤信号だから相手の出方を伺うようにして出発するものだからスピードが遅いです。そのようにして渋滞がひどくなっているため、ただ単に渋滞は車の量だけが原因ではないということが言えます。

 

ジャカルタでよく見られる光景

ジャカルタ子供

出典:http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/008/945/27/N000/000/000/118031470061516225320.jpg

ジャカルタの交通事情でよく見かけられるのが、信号機の役目をする少年たちです。
少年たちは信号機のないところで誘導を行って小遣い稼ぎをしているのですが、はっきり言ってこれが邪魔です。一人でやればとりわけ邪魔ということはないのですが、狭い交差点に5、6人集まって誘導しようとするものですから、スムーズに運転することを妨げられてしまいます。

また、誘導していても誘導自体が上手いわけではなく、実際事故が起こることもあります(車が擦れる程度の事故ではありますが)。そうした場合に、誘導していた者が責任を負うかといったら、もちろんそんなことはしません。

さらに面白いことに少年たちは1000ルピア紙幣をもらったら喜ぶのですが、500ルピアコインをもらっても全く喜ばず、もらった瞬間に道路に捨てるなんていう光景も見られます。足元にはコインがジャラジャラ落ちていて集めたら相当の金額になるでしょう。

ジャカルタは1000ルピア(10円程度と考えたら分かりやすいです)から紙幣になるのですが、500ルピアが2枚で1000ルピアになる、ということはさすがに分かっていると思います。日本人では考えづらい光景を目の当たりにできます。

 

日本では考えられない光景

ジャカルタ3in1

出典:http://cdn.metrotvnews.com/dynamic/content/2016/04/01/507007/yK2aO74KNH.jpg?w=635

信号無視も信号機の役目をしてお小遣い稼ぎをするのも日本では見られる光景ではないですが、考えとしたら分からなくはありません。しかしジャカルタでは日本では考えられない数々の交通事情があります。

一つは免許。私や私の同僚は免許を買いました。日本で免許を持っているからお金を払って国際免許証にするというわけではありません。インドネシアで車を運転することができる免許証をお金を出し買うのです。1時間もしないうちに免許取得となります。

日本では考えられない光景でもっと驚くのが、交通違反をして警察に捕まっても50000ルピア程度渡せば水に流してもらえるのです(渡したお金は警官のポケットマネーになります)。無免許運転でもそれ位の罰金のためわざわざ免許を買う必要がないと考える人もいるくらいです。

もう一つ目を疑う光景は3イン1という制度です。3人以上乗っていれば有料道路を無料で乗れるというシステムで、子供が道で2人しか乗っていない車に対し「車に乗るからお小遣いと帰宅にかかる交通費を下さい」と言ってくる光景は悲惨さと切なさがこみ上げてきます。

 

さいごに

郷に入っては郷に従えではありませんがジャカルタに行ったら日本では考えられないことに直面するので交通事情に関しては臨機応援に対応していくことが重要になってきます。

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