台湾に仕事に行く多くの人が接待を受けることになると思います。台湾の人は日本人より、個人の友好関係を重視し、その友好関係を築く一つの手段が接待です。ですので、接待、とても重要です。
まずは、食べ過ぎに注意しましょう。
台湾の人と食事に行くと、その出される量に驚きます。最初から、おいしいからといってばくばくと食べたり、出されたものは食べるのが礼儀と思って気を使って食べたりしていたら、後半、満腹を超えてしまい、箸をつけられなくなります。
台湾では、出した食事が足りないのは失礼にあたり、余るぐらいに出すのが礼儀です。ですので、後半もどんどん出てきます。ペースを考えてといっても難しいので、最初は少なめに食べたほうがいいでしょう。もちろん、大食漢の人で、全て食べてしまう、それは失礼かもしれませんが、まあ、それはそれで記憶に残る人になっていいかもしれません。
いずれにしろ、食べすぎ注意です。胃腸薬は必ず持っていってください。
次は、「カンペイ」を頑張りましょう。
何より、日本と異なり、重要なのが、「カンペイ」です。ご存知の方も多いと思いますが、「カンペイ」とは一気飲みのことで、日本の乾杯で一気飲みをすることです。グラスに飲み物を入れ、お互いの顔に自分のグラスを向けて、「カンペイ」と言い合い、一気飲みをします。
「カンペイ」をするタイミングは、いろいろで、例えば、宴会中に挨拶にいったとき、話が少し途絶えて気まずくなったときでもいいですし、話が盛り上がったときでもいいです。つまりは、宴会の最中いつでも、いつしてもいいです。お酒の弱い人は大変です。そうそう「カンペイ」できるものではありません。お酒の弱い人は、きちんと弱いことを伝えなくてはいけません。
幸い、台湾のほうがお酒を飲めない人に無理して飲ますことは少ないです。現に、台湾でもお酒の飲めない人は多いです。一方、お酒の飲める人は、がんばりましょう。「カンペイ」によって、友好関係を築くことができるといっても言いすぎではありません。
台湾の人のほうが、友人との関係を重要とします。従って、友達になれば、仕事でもプライベートでも、いろいろと助けてくれます。そのために、宴会で知り合い、友好関係を築くことができればしめたもの。お酒の好きな人は、やはり、お酒の好きな人を好む傾向は日本と同じです。頑張りましょう。
「カンペイ」の頑張り方
では、どうすればいいでしょうか。それは、日本より、積極的に、大げさに振舞うことです。そもそも、台湾の人のほうが声が大きい傾向にあります。日本人より気を使う傾向も少ないです。従って、遠慮せず、大きな声で、みんなに「カンペイ」をしていきましょう。飲んだら、飲んだぞとアピールしましょう。
きっかけは何でもいいです。会話の途中、お互い知っていることがあったり、仕事でいいことを報告した時にでもいいし、隣の人がしている時に一緒にするでもいいです。最初はわからないので、台湾の人や、台湾の先輩の「カンペイ」をするタイミングを見ておきましょう。すぐにできるようになります。そして、飲み干した後は、飲んだぞのアピールとして、グラスを見せましょう。
また、飲めない人にも、していきましょう。飲めない人はお酒でなくて、ウーロン茶でもいいです。飲めない人とも友好関係を築かないといけませんので。もちろん、二日酔いになるかもしれません。台湾の酒飲みはけっこう強いです。二日酔いになったら、楽しかったので、二日酔いになったと、お茶目に伝えてください。日本よりは怒られません、と思います。もちろん、仕事のパフォーマンスが落ちた責任はあなたにありますが。
さいごに
台湾だけでなく、中国などの中華圏では、接待が多いと思います。大勢で行っても、少数で行っても、日本人らしく少し気を使い、そして、現地らしく大きな声で楽しく過ごすのが基本です。とは言っても、最近は若い人を中心に、接待や「カンペイ」が減ってきているのも事実です。
ただ、日本より家族や友達を大事にする傾向はあります。接待も友達を作る場と思って、しっかりとそして楽しくしてください。ただし、体調管理はしっかりと。